<無形民俗文化財公開情報>

<名   称>千燈明(せんとうみょう)

<種   別>福岡県指定無形民俗文化財

<公 開 日>毎年8月25日

<公開場所>水田天満宮(福岡県筑後市水田62番地の1)

<カーナビ>Tel. 0942-53-8625(水田天満宮)

<時   間> 裸ん行(汐井かき)15:00~ 裸ん行(提燈行列) 19:30~  千燈明・花火 20:00~ 

<駐 車 場>水田天満宮北駐車場、水田小学校運動場、その他6ヵ所
 
<ト イ レ>水田天満宮にある

<問合せ先>筑後市観光協会 Tel. 0942-53-4229
 
(注意)公開場所や日時は変更になる場合があります 
   
<NIA取材記>


 取材は2018年8月25日に行った。

水田天満宮は、菅原道真公をまつるお宮で、鎌倉時代の嘉禄3年(1226年)に

菅原為長が、後堀河天皇の指示で建てたといわれている。

今の本殿は、江戸時代の寛文12年(1672年)に再建されたもので、

太宰府天満宮の建築様式が受け継がれた、美しい景観をもつ建物である。

水田天満宮は。太宰府天満宮に次ぐ九州二大天満宮とあって一の鳥居は巨大であり

二の鳥居は「石造明神鳥居」と言い福岡県の有形文化財に指定されている。

また、本殿裏にある「石造狛犬」、そのほか「木造火王水王面」「木造獅子頭」も県文化財である。

境内は、朝から大忙しで沢山の関係者が動いている。

楼門前広場には特設ステージが設けられ納涼フェスティバルも開催され

幼稚園児によるダンスや和太鼓が披露された。

人出も多く、露店の数や賑わい、裸ん行に祭りの熱気を感じた。

その動と、千燈明の静とが調和して幻想的な雰囲気のうちに祭りは終わった。
  
 <千燈明の内容説明>

 水田天満宮は、御祭神 菅原道真公をお祀りしている。

太宰府天満宮に次ぐ九州二大天満宮として人々の信仰は極めて篤く、その伝統を守り続けている。

鎌倉時代の嘉禄二年(鎌倉時代1226年)に菅原長者大蔵卿為長朝臣が後堀河天皇の勅命により建立し

、明治維新までは後堀河天皇勅願所の提灯が御本殿の左右に灯されていた。

 【 境 内 末 社 】

恋木神社・靖国神社・日吉神社・玉垂命神社・稲荷神社・今宮社・今尾社・若宮社・藤太夫社・菅公御子社・坂本社・天子社・八十御霊社

広門社・荒人社・八幡神社・素盞鳴神社・月読神社・屋須田神社・下宮御旅所

最近は、恋人たちの聖地として、「恋木神社」が人気があり、良縁を求める若人の参拝が後を絶たない。


午前 11:30 千燈明大祭祭典(御本殿)

午後 3:00  裸ん行(汐井かき)(昼の部)

午後 4:00  裸ん行 還宮天満宮参拝・お祓い

午後 7:30  裸ん行(提燈行列) (夜の部)

午後 8:00  千燈明献灯・花火大会開始

午後 8:30  裸ん行 還宮天満宮参拝・お祓い

午後 9:00  千燈明納灯・花火大会

当日の早朝、地元の氏子が五組(水田上の情誼段、水田中の親交社、水田下の梅尚団、上北島の敬愛社、下北島の友愛団)に

分かれて準備をし、上記の一連の行事を行う。

団ごとに、決まった灯明台(楼門、鳥居、日の出、帆掛け舟など)が作られ、灯明を灯すホタテ貝の器は台に粘土で固定され菜種油が注がれる。

午後9時、一斉に点火されると幻想的な燈明が浮き彫りになる。

約700年の歴史を持つと言われる、豊作や家内安全を祈る夏祭りである。祭りの終盤には、打ち上げ花火が上がる。