<無形民俗文化財公開情報>

<名   称>平八月祭り(たいらはちがつまつり)

<種   別>福岡県指定無形民俗文化財

<公 開 日>毎年9月上旬の土曜日または日曜日

<公開場所>岡見神社(福岡県宮若市平793-1)→水神棚→薬師堂

<時   間>18:00~

<駐 車 場>岡見神社の鳥居横に公民館駐車場有(10台程度)

 <ト イ レ>公民館にある

<問合せ先>社会教育課 社会教育・文化推進係 Tel. 0949-32-3210
 
(注意)公開場所や日時は変更になる場合があります 
   
<NIA取材記>


撮影は、2019年9月14日に行った。

開始時間が不明だったので早めに神社に行った。いつもながら駐車場に苦労する。

運よく神社すぐ下に公民館があって、そこの駐車場に駐車できた。

早速、神社に行ってみる。拝殿に掲げられている奉納絵は価値あるものと思われる。

風雨によって色がはげ落ちているのは残念であったが。

陽が落ちると「万年願踊り」が、松明の薄明りの中で始まった。

                                       2019年9月 池松卓成 記す   
  
 <平八月祭りの内容説明>

 平地区で、毎年9月上旬(旧暦8月)に行われるお祭りである。

起源は、江戸時代に疫病が流行し平癒のため岡見神社の神に願をかけ、

この願いがかなえられたため、万年願踊りを奉納したのが始まりとされている。

祭りの全ての準備をする家を当場(とうば)といい、毎年三軒が交代で当たる。

当日の朝にトウバは黒丸川側に水神棚をつくりお供えをする。

夕方になって、岡見神社で、男の子三人の万年願踊りが奉納される。

大人の「万年願解踊」(まんねんがんどきおどり)の歌に合わせて、御幣踊、扇踊、手踊の三部構成で踊られ、続いて、杖おこしが行われる。


松明の先導で、笛や太鼓の囃子の中、水神棚まで移動する様子は幽玄な趣をかもし出している。

棚前で、万年願踊り、太鼓せりがあり、杖おこしで水神棚が倒される。

松明は全て消され、月明かりを頼りに、うしろを振り返らず、無言で、そこから村奥にある薬師堂へ移動する。

ここでも万年願踊りと杖おこしがあり、祭りは終わる。