<無形民俗文化財公開情報>

<名   称>岩崎の子ども川まつり(いわさきのこどもかわまつり)

<種   別>八女市指定無形民俗文化財

<公 開 日>毎年7月の中旬の土曜日か日曜日 (2018年は7月14日(土))

<公開場所>宇佐八幡宮(福岡県八女市大字岩崎)

<時   間>8:00~11:00 短時間で終わります

<駐 車 場>宇佐八幡宮の大鳥居の所に空き地がある。

 <ト イ レ>宇佐八幡宮にある

<問合せ先>八女市文化振興課文化係 Tel. 0943-23-1982
 
(注意)公開場所や日時は変更になる場合があります 
   
<NIA取材記>


 取材は2018年7月14日(土)に行った。公開日時は八女市文化振興課文化係に問い合わせた。

場所はとてもわかりにくいので案内しておく。

国道209号の「免許試験場」信号から東に曲がり442号を走る。「長崎眼科クリニック」より北に入る。

そのまま直進して三叉路まで進む。この三叉路の近くに「浄光寺(TEL 0943-29-0720)」があります。

ナビがあれば電話検索でここまでは容易に行けますが、宇佐八幡宮は、ここから200mほどあります

小山の山頂部分にあって分かりにくいので誰かに聞いて頂きたい。

さて、やっとの思いで神社に着くと、境内には笹竹が数本並べられ

七夕飾りのように、先の方には、名前を書いた色とりどりの短冊が結び付けられている。

七夕飾りと違うところは、藁で作ったタゴ(酒樽)とドンバラ(酒の肴)がつけられているところ。

男子はこの神社で、女子は近くの岩崎公民館で法被に着替え、神社に集合する。

男子は3本、女子は2本を分散して担ぎ、用水路の各所をまわり、飾り竹を置いていく。

                                          2018年7月 池松卓成 記す   
  
 <岩埼の子ども川まつりの内容説明>

 古来、水は生命の根元である。恵みの雨に豊作を願う反面、水難、水害の厄除けを行う事

五穀豊穣、水難回避を願う行事が「岩崎の子ども川まつり」の由来である。

同様の川まつりは市内各地で行われているが

ここ岩崎地区では毎年七月に町内の宇佐八幡宮を中心に男児、女児に分かれて行われ

準備段階から子ども達が主体になって行われるところに特徴がある。

現在は中学3年生が主体になり、男女別々の場所で飾り竹を準備する。


真竹の根の方に麦わらと菰によってつくったドンバラ(わら苞・酒の肴)とバラ(酒樽)を括り付け

枝のほうには自分の名前を書いた短冊を付ける。

先端には5メートルほどの縄が付けられる。

まつり当日、上級生が飾り竹を担ぎ、下級生は縄をもって付き従う。

昔は男児は宇佐八幡宮から、女児は岩崎公民館から出発し別々に行事が行われていた。

男児は「ワッショイ、ワッショイ」 女児は「ワンサンワイ、ワンサンワイ」の掛け声で回ったという。

現在は子ども達の数が少なくなり、男女とも宇佐八幡宮から出発し行動を共にし

用水路など6ヵ所に飾り竹を奉納する。

岩崎の子ども祭りは百八十年以上も前からこの地区に続くまつりで

子ども主体の川まつりとしては珍しく、八女市指定無形民俗文化財とし保存、伝承されている。