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<無形民俗文化財公開情報>
<名 称>旭座人形芝居(あさひざにんぎょうしばい)
<種 別>福岡県指定無形民俗文化財
<公 開 日>毎年11月3日(祭日・文化の日)
<公開場所>旭座人形芝居会館(福岡県八女市黒木町笠原5005-2)
<時 間>13:30~16:00
<駐 車 場>旭座人形芝居会館付近の公道や空き地に駐車可能
<ト イ レ>旭座人形芝居会館にある
<問合せ先>八女市 文化振興課 文化係 Tel. 0943-23-1982
(注意)公開場所や日時は変更になる場合があります |
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<NIA取材記>
取材は2019年11月3日に行った。
だいぶん山道を登り、道が狭くなってきて、離合もできないと思われる所まで来たとき、
保存会の人達の誘導によって路肩に駐車できた。沢山の人出があり車も多かった。
旭座人形芝居会館内の観客席は満杯だったので、外部テントの空きスペースで撮影を行った。
2009年に放送されたNHK福岡放送局制作の地域ドラマがある。
これは、同年12月11日、NHK九州沖縄地域で放送され、翌2010年2月11日に全国放送された。
ギャラクシー賞2月度月間賞を受賞した。 そう、「母さんへ」である。
黒木町を舞台として、小学校教員と山村留学生の少女の交流と伝統芸能を守ろうとする人たちを描く。
中心人物は子役を含め本業の俳優が演じたが、それ以外の出演者はすべて地元の住民である。
メインの舞台となったのは八女市立笠原小学校(2014年廃校)であった。
伝統芸能とは、もちろん旭座人形芝居である。
主人公は前田亜季さん。人形浄瑠璃の保存会会長は津川雅彦さん。
2019年12月 池松卓成 記す |
<旭座人形芝居の内容説明>
旭座の起源は、明治5年(1872年)ごろ、笠原地区の鰐八(わにはち)集落に浄瑠璃の名人が現れ
祝いの座で瓢箪(ひょうたん)や徳利(とっくり)を人形に見立てて操ったことに由来する。
以後、九州内の三座から首(かしら)を譲り受け芸題を増やしていった。農閑期には八女茶の宣伝を兼ねて各地を興行した。
明治40年(1907年)に旭日に大鷹をあしらった引幕の寄贈を受けた。
それまでは、地名に由来した「鰐八座」を名乗っていたが「旭座」と呼ばれるようになった。
昭和30年(1955年)に福岡県の無形民俗文化財に指定されたのを機に、保存会が結成され
平成11年(1999年)11月、八女市黒木町黒木町笠原鰐八に、福岡県で初の文楽専用施設、旭座人形芝居会館が落成した。
2018年の公演は、開館20周年記念公演として、以下の演目が公開された。
「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」、「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)」・巡礼歌の段、「絵本太功記(えほんたいこうき)」・尼ヶ崎の段であった。
2019年の公演は
「寿式三番叟」、「傾城阿波鳴門・巡礼歌の段、「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」・頓兵衛住家の段であった。
「寿式三番叟」
能の「翁」を人形浄瑠璃に取り入れ、景事物として上演する儀式の舞である。旭座では、お米やお茶などの収穫に対する五穀豊穣と、息災延命を願い
右手に神鈴、左手に扇子を持ち、籾蒔きの所作をして、躍動感あふれる動きで四方を清める。
黄金の稲穂が垂れるように、篩(ふるい)から籾を蒔きながら、くまなく舞台を駆け回り、観衆のご健康とご多幸を祈念する。
「傾城阿波鳴門」・巡礼歌の段
「父様の名は十郎兵衛、母様の名はお弓と申します」
母と娘が再開する名場面。見るものの涙を誘います。黒木小学校人形浄瑠璃クラブの皆さんが演じます。
「神霊矢口渡」・頓兵衛住家の段
引きずり出して夜着をまくると、そこに居たのは娘のお舟。欲深く、人を殺してまで大金を得ようとする父を
息も絶え絶えに諫めるお舟。最後の力を振り絞り太鼓を打ち鳴らし、ついには息を引き取るお舟。 |
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